「ヤマダ電器」攻略法


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新幹線に乗って、新横浜から九州へ向かうと、車窓に映る、大型店舗といえば、「イオン」の看板か、「ヤマダ電器」ばかりのように感じます。

一方、都内でも、「秋葉原」を中心として、主要駅各所に続々と開店するなど、かつての「郊外型チェーン」のイメージから脱却し、不況の家電量販店業界の中で「独り勝ち」のイメージです。

元々は、「コジマ」から独立した(「ケーズデンキ」も同様)、3つ巴「群馬家電戦争」に打ち勝って、「家電量販業界日本一」になり、他のチェーンよりも、「安い」という印象がある店舗です。

私自身は「ヤマダ」とはビジネスでの接点はありませんでしたが、知人に「ヤマダ」で勤務していた人がいたので、「ヤマダでお得に買い物」する方法を教わっていました。

2017年現在、私の周りに「ヤマダ」に関係している人間がいませんので、公開しても問題のない範囲で、お話したいと思います。
「ヤマダ電器」には2種類の店舗がある?
「Tecc Land(テックランド)」と「LABI(ラビ)」の違い

「ヤマダ電器」の店舗には、郊外型「テックランド」と、都市型で公共交通機関で通いやすく、競合店舗に対抗している、「ラビ」2種類の店舗があるそうです。

一説に「テックランドよりラビのほうが安い」という人も多いのですが、これは理由があり、都市型店舗という性格上、他社との価格競争により、商品が安くなっている、というもの。

「ラビ」のほうが「値切り交渉」応じてくれやすい、というのも言われており、これも理由は一緒で、「売上追求型ビジネスモデル企業」と言われていた名残りで、「他店に取られるくらいなら売ってしまえ」という社内風土があるからだと言われています。

また、在庫処分の「ワゴンセール」も「ラビ」のほうが多いという人もいますが、「テックランド」でも同じように、行っているので、一概に「ラビ」のほうが安いという訳ではなさそうです。

ただ一つだけ、抑えておくポイントとしては、どちらも「客足の多い店舗に他店の売れない在庫が振替納品されて集められている」という点。

私の行動範囲に「ラビ」「テックランド」含め3店舗がありますが、やはり、集客力が多いと思われる店舗のほうが、「在庫処分品」が多かったり、「掘り出し物」を見つけられたりするケースがあります。
「閉店セール」は実は安くない?
「ヤマダ電器」に限らず、多くの「チェーン店」の場合、特に「郊外型」店舗は、一定期間営業すると、家電製品の特性上、商圏内で販売し尽して売上がこれ以上望めなくなったときに、その店舗を「閉店」して、別の場所に「新店を開店」するという手法がしばしば使われています。

当然、「閉店セール」と銘うって、「チラシ」を大量に配布して、集客を図るのですが、チラシに掲載されている商品の多くが、「閉店セール」用に新たに仕入れたもので、同時期、または、時期をずらして、他店舗でも、同価格で販売されているのをよく見かけます。

在庫してある、売れ筋の商品の多くが、値下げして「処分価格」で販売されるのではなく、他店舗に「振替納品」して販売されるので、本当に「処分価格」になるのは、他店で引き取ってもらえない「訳あり品のみ」(展示品処分やひと世代前の不良在庫品)というのが現実のようです。

「値段」の見方

「価格.com」を見せて価格交渉している人も多く見かけますが、店側も「価格.com」は常にチェックしていて、同じ製品でも、「型番」が違う、という理由で、応じてくれないケースもあります。

よく、「他店のチラシをお持ち下さい」というのも同様の対応される場合もあります。

多いのが同じ製品名でも「ヤマダ」専用の型番だと、同製品と見なされず、それなりの値引き(店側の想定内価格)しかしてくれない事もあります。(他社チェーンでも同じ事が言えます

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また、「通」の人にはよく知られているのが、「値札のJANコード(バーコード)の右下の書かれているアルファベット」が「E」になっている商品。これは「End=最終価格・在庫終了」を意味するもので、これ以上は値下げしないというもの。これ以上の価格交渉はあきらめて、売り切れる前に買ってしまうのが得策な商品です。

「店員」を見方に付ける

正直、「ヤマダ電器」は確かに、「安く」してくれるけど、販売員の「商品知識に乏しい」という印象を受けます。

他社チェーンでは、価格で対抗するのではなく、自社社員による「商品知識と接客技術の向上」「ヤマダ」と差別化しようとする方向にシフトしているようですが、「ヤマダ電器」の安さの秘密として、販売員のほとんどが、「メーカー派遣」の販売員で占められていて、「価格決定権」を持つ、正社員が1フロアに、2~3人いればいい方、というのが現実のようです。

土日、祭日など煩忙期には無理な話ですが、店が忙しくない時間帯に出かけて、店員のネームプレートをチェックして見ましょう。

「リーダー」や「副店長」など、役職名が付いてあったら、仲良くしておいた方が得策です。

「価格決定権」を持っている社員なので「値引き交渉」にも応じてくれやすいですし、他店取り寄せなど、一般の販売員ではできない融通をきかせてくれる場合もあるようです。

私も、前出の知人から「店長」さんを紹介してもらい、「テレビ地デジ化」の際、店頭には出ていない、「訳ありの液晶テレビ」を格安で購入できたこともあります。

ただし、どこの量販店でもそうみたいですが、大幅に値引いて貰った時には「ポイント対象外」になってしまうので、「ポイント」をためたい人は、その辺をよく考慮した方が良いと思います。

私の経験上、「ヤマダ電器」で、3,000円以上値引いて貰った時「ポイント」は付きません、と念を押されています。
「タイムセール」がある店舗も
「ラビ」店舗に限っての話ですが、一部店舗では、「タイムセール」を開催しているようなので、近くの店舗でチェックしておくと、お得に購入できる機会もありそうです。

また、オンラインストア「ヤマダウェブコム」というサイトでは、常に何かしらの「タイムセール」等をやっているようです。



「処分品」等、結構安値で出ているケースもあるので、チェックしておくと、掘り出し物が見つかるかも知れません。
シークレットセール?
「ヤマダ電器」では、時たま、精算時に、レジで表示の値札より、大幅に値下げされた価格で購入できる時があります。私も過去、3回くらい出くわした経験があります。

これは、単に「値札のつけ間違い」のケースもあるでしょうが、稀に、一般顧客には知らされていない、「シークレットセール」というものが「存在する」という噂があります。

一部の業界では、「ヤマダのレジ落ち」などと言われているもので、一般客のみならず、一部の社員しか、そのセール内容を知らされていないという、まさに「シークレット」なセール品という話です。

また、必ずしも可能という訳ではないのらしいのですが、チラシ折込み配布の前日の閉店前、「値札を付けずに山積み」に陳列している商品を、店員さんに値段を聞くと、チラシ配布前にもかかわらず、特売価格で販売してくれたというケースも報告されています。

あくまで、特例だとは思うのですが・・・。


最後に。

前出の知人が「ヤマダ電器」に関係していたのも、2011年(ちょうどテレビの地デジ化の年)頃の情報なので現在は変わっている可能性はあることも付け加えておきます


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