【検証】古いFMラジオで「ワイドFM」が聴けるのか?
「ワイドFM(Wide FM)」とは、AM放送の難聴対策や災害対策のために、従来のFM放送用の周波数(76MHz~90MHz)に加えて、新たに割り当てられた周波数(90MHz~95MHz)を用いてAM番組を放送するものです。
本来は、ワイドFM対応ラジオを新たに購入、もしくは、古いFMラジオに外付けワイドFMチューナーを追加して聴く必要があると公式にはアナウンスされていますが、一部のラジオでも何とか聴く事ができましたので「検証」結果を共有します。
FM周波数90MHz~95MHzに対応している、かつアンテナ調整が可能な機種であれば聴ける事も確認できています
今回、ワイドFM聴取が確認できたのは、2011年3.11の震災を受けての「計画停電」時に重宝した、SONY製ICF-B01という、乾電池、手回し充電可能なポータブルラジオ。
20年ほど前の製品なので当然「ワイドFM」には対応されてるとの明記はありませんが、アナログテレビ時代に「1ch~3chが聴ける」という、90MHz以上の周波数帯をカバーしているので何とかなりそうです。
我が家の受信環境(神奈川県横浜市内でポータブルラジオ使用)では、民放AM各局放送が非常に弱く、室内ではNHKでさえ聴こえにくい上、某国の宣伝放送が出力を上げる時間帯にはラジオが役に立たない事もあります。
そんな中、ワイドFMとして、TBSラジオ:90.5MHz、文化放送:91.6MHz、ニッポン放送:93.0MHzが聴こえさえすれば役にたちそうです。
ところが、このSONY製ICF-B01では、周波数目盛りが「90、テレビ1,2,3ch」の表示しかありません。
おそらくこのあたりにワイドFMの周波数を合わせれば、聴こえるかと思い合わせてみると・・・。
無事、TBSラジオ:90.5MHz、文化放送:91.6MHz、ニッポン放送:93.0MHzあたりで聴こえるようです。
ちなみにこのラジオにはAM放送にも対応しているので、それぞれAMでの元放送も聴く事が可能なのですが、当然、ワイドFMの方が「クリアな音質で安定して聴く事」ができるようです。
さらに、このSONY製ICF-B01は、アンテナ調整が可能な機種ですので、場所によってアンテナの向きを変えるなど調整を行えば、より安定したラジオ聴取ができそうです。
↓各地域の「ワイドFM周波数」については、総務省公式サイトに記載されています。
災害時対策としてこうしたポータブルラジオの購入を検討しているのであれば、今一度手持ちのポータブルラジオを確認してみても良いかもしれません。
ただし、けっこう古い規格のラジオなので「手回し充電」が可能なものの、スマートフォンなどの「USB電源には非対応」なので、単純に「ラジオ用電源」にしか使えませんが・・・。
(参考製品)
家電・AV機器ランキング にほんブログ村