【情報共有】音声ファイル形式「MP3、AAC、M4A、FLAC」それぞれについての違い、歴史、および現在の使用事例

PCやスマートフォン、携帯音楽プレイヤーで使用されている音声ファイルには、MP3、AAC、M4A、FLACなどの形式がありますが、それぞれについての違い、歴史、および現在の使用事例をまとめてみました。
もっともスマートフォンにイヤホンで聴く限りその違いがわからないという声も多いようですが・・・
MP3 (MPEG Audio Layer 3)
圧縮形式: 非可逆圧縮(データの一部を失う)。
ビットレート: 通常32kbpsから320kbpsまで。
音質: 高ビットレートでは良好だが、低ビットレートでは音質劣化が目立つ。
(歴史)
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開発: 1980年代後半から1990年代初頭にかけて、Fraunhofer IISと他の組織により開発。
普及: 1990年代末から2000年代初頭にかけて、インターネット上の音楽ファイル共有やポータブルデバイス(例えばiPod)の普及と共に広く使われるようになった。
「現在の使用事例」:
音楽CDからデジラル音源として変換する際に多く利用されている、一般的な音楽ファイル形式。
ポータブルオーディオプレイヤー(特に旧型のデバイス)を始め、多くのユーザーがまだMP3を使用しているようです。
Amazonを始めとした楽曲のダウンロード販売にもこの形式ファイルが利用されています。
開発: MPEG-2規格の一部として1997年に標準化され、後にMPEG-4(MP4)に組み込まれた。
Amazonを始めとした楽曲のダウンロード販売にもこの形式ファイルが利用されています。
AAC (Advanced Audio Coding)
圧縮形式: 非可逆圧縮だが、MP3より効率的
ビットレート: 一般的に64kbpsから320kbps。
音質: MP3と同等のビットレートでより高い音質を提供。
(歴史):
開発: MPEG-2規格の一部として1997年に標準化され、後にMPEG-4(MP4)に組み込まれた。
普及: AppleのiTunesとiPodで採用されたことで広まった。
「現在の使用事例」
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ストリーミングサービス=>: Apple MusicやSpotifyがAACを使用。
ビデオファイル: MP4コンテナ内の音声トラックとしてよく使われる。
モバイルデバイス: iPhoneやiPadなどApple製品でのデフォルト音声形式。
M4A (MPEG-4 Audio)
圧縮形式: AACを基盤にした非可逆圧縮。
ビットレート: 同様に64kbpsから320kbpsが一般的。
形式: M4Aはファイル形式で、AACはその中のコーデックの一つ。
(歴史)
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開発: M4AはMPEG-4規格の一部として進化し、AACコーデックと共に使用される。
普及: radikoやらじるらじる、Podcastなどネットラジオの音声ファイルのやり取りに多く使用されています。
「現在の使用事例」
個人音楽ライブラリ: 特にAppleエコシステム内のユーザー間でのやり取りにも多く利用されてもいるようです。
また、携帯型ボイスレコーダーの音声ファイルとしても使用されているケースもあるようです。
また、携帯型ボイスレコーダーの音声ファイルとしても使用されているケースもあるようです。
FLAC (Free Lossless Audio Codec)
圧縮形式: 可逆圧縮(データの損失なし)。
ビットレート: オリジナルのビットレートを保持しつつサイズを縮小。
音質: オリジナルの音質を完全に保持。
(歴史)
開発: 2001年にXiph.Org Foundationによって公開。
普及: 高音質を求めるオーディオファイルや音楽愛好家に支持。
「現在の使用事例」
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高音質音楽ストリーミング: TidalやQobuzなどの高解像度ストリーミングサービス。
オーディオファイル: 音楽制作や保存に使用。