【検証】同じ作品でも地デジ放送・録画よりアマプラやTVerで見たほうが高画質?-ドラマ『VIVANT』で感じる「配信の方が綺麗」な理由

地デジで放送されたドラマなど、同じ作品がアマプラ(Amazonプライムビデオ)やTVerで配信されるケースが増えています。
TBSの大ヒットドラマ『VIVANT』が話題ですが、モンゴルロケの壮大なロケーションや臨場感あふれる映像美が大きな魅力です。
そんな『VIVANT』を家で観ているとき、こんな風に感じたことはありませんか?
「あれ? 地デジで録画したやつより、アマプラやTVer(テレビアプリ)で観た方がなんか圧倒的に綺麗に見える……?」
実はこれ、気のせいではありません!
「地上波テレビ放送の録画(1080i)」よりも「Amazon Prime Videoなどの配信(1080p)」の方が画質が圧倒的に綺麗に見える明確な技術的理由があるのです。
今回は、アマプラやTVerの画質仕様から、なぜ録画映像より配信映像の方が美しく見えるのか、その理由をリサーチ、動画ファイルとしての違いを「検証」します。
地デジの解析度は 1440×1080、対しアマプラは1920x1080(フルHD)、Tverが1260x720p(HD)が基本とされていますが作品により異なるようです
「TVerの720p〜1080pやアマプラの1080pが、テレビ放送の録画(一見フルHDに見えるもの)より綺麗に感じる」というのは気のせいではなく、映像の規格や仕組みに明確な理由があります。
テレビ放送(地デジ録画)より配信の方が綺麗に見える3つの理由
・「地デジ(テレビ放送・録画)」:画面の解像度 1440 × 1080(約155万画素):走査方式 1080i(インターレース):圧縮方式(Codec)MPEG-2(旧世代)
・「アマプラ等のVOD配信」:画面の解像度 1920 × 1080(約207万画素):走査方式 1080p(プログレッシブ):圧縮方式(Codec)H.264 / H.265(高効率)
実は地デジは「真のフルHD」ではない
日本の地上波デジタル放送(地デジ)は、帯域の都合上、横幅の解像度が間引きされた 1440×1080 で放送されています。テレビで表示する際に横に1920へ引き伸ばして映しているため、画素数は約155万画素にとどまります。
それに対し、アマプラなどの配信サービスは本来のフルHDである 1920×1080(約207万画素) でそのまま届くため、輪郭やディテールが段違いにクッキリします。
圧縮技術とノイズの少なさ
地デジ放送は20年以上前に策定された「MPEG-2」という古い圧縮形式を使っているため、動きの激しいシーンや暗いシーンでブロックノイズ(四角いノイズ)が出やすい特徴があります。
配信サービスでは「H.264」や「H.265(HEVC)」という最新の高効率な圧縮形式が使われているため、ノイズが抑えられ、色ノリやグラデーションが非常に滑らかに表示されます。
TVer(720p〜1080p)でも綺麗に見える理由
TVerは解像度自体は基本720p(HD)の場合が多いのですが、地デジのようなインターレース(1080i)特有のチラつきや横線ノイズが存在しない(プログレッシブ配信である)ため、大画面のコネクテッドTVで視聴しても「すっきりとして滑らか」に映ります。
特に『VIVANT』のようなシネマカメラで撮影された映画クオリティの作品は、プログレッシブ(p)表示と最新コーデックの恩恵を最大限に受けるため、配信版の方がダントツで高画質に感じられるのです。
しかし、TVerでは、PC、スマートフォン、テレビアプリの再生画面から「自動・高・中・低」を選べるのですが、「高」が720pなのか1080pなのかといった具体的な解像度は画面に表示されません。
そこで筆者は、同じPC環境で『VIVANT』を再生して見比べた上で、「どがれこ」を用い一度PC内にダウンロードし「プロパティ」で画質を解析してみました。
その結果、TVer版は1920×1080・3403 kbpsのフルHDなので地デジ放送版の1440x1080と比べあきらかに高画質なようです。

筆者も同番組をHDDに録画してはいますが、アマプラ(前シーズン)、TVer(今シーズン)に関しては配信版と明らかな「画質の差」を感じます。
「録画してあるからいいや」と思っていた方も、ぜひTVerの配信で観直してみてください。
迫力と美しさに改めて感動すること間違いなしです。
なお、同番組は「U-NEXT」でも配信されていますが、筆者宅では契約していませんので「未検証」です。
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