【情報共有】NTT加入電話「電話加入権」の「現在」

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「ケータイ」「スマートフォン」しか知らない世代にとっては「理解しにくい仕組み」かも知れませんが、2022年6月現在でも自宅の固定電話「NTT加入電話」を「導入」するためには、まず「電話加入権」という、「施設設置負担金」という料金が発生します。かんたんに言うと、「固定電話の回線を利用できる権利」のことです。
そもそも、先の大戦後に日本電信電話公社が、「電話回線を引くための電柱や電線を整備する資金調達」のため、施設設置負担金の支払いをお願いしたことがきっかけでできた「制度」です。

つまり、「施設設置負担金を払ってくれた見返り」として、「電話を引くことのできる権利を与えた」のが「電話加入権」という歴史があります。

と、かつては「固定電話」の「設置」「電話番号の発行管理」など「NTT(旧日本電電公社)」「独占」していましたが、現在では「NTTメタル加入電話」以外の「ひかり電話」や、ケーブルテレビ設備を使用した「ケーブルプラス」や「J:COM Phoneプラス」など「独自に総務省から電話番号の発行を割り当てられている」事業者存在しており、「あまり意識しなくとも電話を導入」できるようになっています。

かつて「電話開通」させるために「8万円弱」の費用がかかっていましたが、現在でも残っています

電話加入権の価格

かつて、「日本電信電話公社」が民営化され、「NTT」ができた頃に、「固定電話」「電話加入権」の価格は「72,000円(税抜き)」でした。

個人的に「固定電話」を導入した際は、これだけではなく「工事費」なども「別途」かかり「合計8万円前後」支払った「記憶」があります。

こうした、「価格があまりにも高い」ことや、「携帯電話」の登場によって「固定電話を新たに引く人が激減」したこともあり、2005年3月1日からそれまでの半額の「36,000円(税抜き)」に引き下げられています。

また、「新生活」時に「固定電話」を「導入」しやすいよう「電話加入権」を「分割して月々の基本料金に上乗せ」した「料金設定」「加入権ライト」なる「プラン」も存在します。

「加入権」のネックはけっこう「高額」の費用がかかる事。「譲渡・承継・改称が可能」なので「売買」も可能ではありますが・・・

「電話加入権」
「相続財産」の1つです。

つまり、親族などに「譲渡」「承継」することも可能です。

また、「結婚」「離婚」などで「電話加入権の名義を変更」したい場合にも「改称」が可能です。

「電話加入権」入手にする方法として、NTTから購入する方法以外「中古の電話加入権」を、「ヤフオク」などで「売買」する事も「違法」ではありませんが、元の金額から考えると「安く叩かれて」いて、「購入」するには良いのですが「売却」する場合「かなり残念な思い」をするかも知れません。


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「電話加入権」所持の「メリット」「デメリット」

こうしてみると、現在「NTT」の「電話加入権」のメリットはあまり感じられないかも知れませんが、「ひかり電話」「ケーブルテレビ電話」と異なる点が「NTT発行の電話番号」。

「ケータイ」「スマートフォン」「MNP(モバイルナンバーポータビリティ)」同様、同一の「電話番号」のまま「他電話事業者電話」に「移行」する「LNP(ローカルナンバーポータビリティ)」として「電話番号ごと引っ越し」する事が可能なのは「NTT電話加入権」ならでは。ただし「管轄NTT局外への転居」には「非対応」です。

このあたり「NTT以外の固定電話」「総務省発行の電話番号が限定」され「電話番号移動」が「不可」なので「ビジネス使用」などで「電話番号を変更したくない」場合など「NTT電話加入権」所持が「有利」と言えるかも知れません。


「NTT電話加入権」は「更新」を怠ると「消滅」する?

「注意」
しなければならない点が「電話加入権休止期間問題」。

「LNP(ローカルナンバーポータビリティ)」「他社固定電話」契約している場合、「電話加入権」は「休止」という扱いになっています。

「5年ごとに更新」の手続きが必要になりますが、最初の1回更新手続きを行わなかった場合でも「5年間の自動延長」は「可能」です。

しかし「更新なし」で「利用休止」できるのは「最大10年間」であるため、「権利が消滅しないように更新の手続き」を行わないと「電話番号」を使用する「権利」自体「消滅」するおそれがあります。

この「更新」に際しては、「NTTからの事前連絡はない」ので「注意」しないと「電話番号消失」する事が「アナウンス」されない点も「不親切」に感じます。

現在「NTT電話」以外の「他事業者」の「固定電話」を利用されている方「要注意」です。


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(参考製品)



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