【情報共有】最近市販されている「4K・8Kテレビ」では「B-CASカード」が必要無い?
今更ですが、最近、家電量販店で販売されている「4K・8Kチューナー内蔵テレビ」のどこを見ても「B-CASカード」を差すスロットが無い事に気づきました。
「B-CASカード」は、もともと「BSデジタル放送用」に開発された受信や録画・コピー回数を制限する「B-CAS方式」を利用するためのカードです。
もちろん皆さんご存じの通り、2011年の「地デジ化」以降、現在ではBS放送だけでなく「地上波デジタル放送(地デジ)」や「110°CS」放送でも使用されています。
「不正使用防止」のため「機器に内蔵チップ化」されているようです
「WOWOW」などの「BS有料放送」や「スカパー!」の「有料放送」は、テレビに挿入した「B-CASカード番号」で管理され、放送局側が契約者限定で受信可能に設定しています。「WOWOW」などに新規加入する際に「B-CASカード番号が必要」なのはこの仕組みのためです
ところが最近販売されている「4K・8K放送」には受信や録画・コピー回数の制限にB-CAS方式ではなく「ACAS」という方式が採用されていて、4Kチューナーを内蔵した機器には「ACAS方式対応」のチップが内蔵されているので「B-CASカードスロットが無い」という事です。
背景として「B-CAS方式がすでに解析されてしまい、不正改造したカードの流通が止まらない」ため、新たな方式が必要となったためとされています。
テレビなどに内蔵される「ACASチップ」は、「ACAS方式」のほか「B-CAS方式」にも対応しており、「4K・8K放送」だけでなく従来の「地デジ・BS・110°CS」放送も「ACASチップ」があれば受信可能な仕様となっています。
なお、「ACASチップ」はメイン基板とは別に取り付ける仕組みになっていますので「故障」など「交換」自体は可能なようですが、従来の裏技的な「B-CASカードの抜き差しによる視聴制御」などは「不可能」になりますので、今後「ソフト的な制御方法」も現れる予想もあります。
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