【検証】スマートフォンオーディオに高コスパ「USB-DAC」を追加して「音質アップ」できるのか?-「Fiio KA1」

「DAC」とは、「デジタル・アナログ・コンバーター」の略称で、主に「PC」「スマートフォン」で「ハイレゾ(Hi-Res)音源」などを聴く際に「端末とイヤホン・セッドホンの間に中継するヘッドホンアンプ機器」になります。
従来「DAC」は、安くても「5万円」以上と非常に「高額」でしたので「魅力的ではあるものの手が出ない製品」だったのですが、2022年11月現在、「1万円」を切る「格安DAC」も数種類販売されています。
「値段が値段」だけに「一抹の不安」はありましたが、「半導体不足」が叫ばれる昨今、「市場から無くなる前」に入手してその機能を確認してみました。
U1万円の入門機ですが「音割れ・ひずみの軽減」など「音質の違い」は実感できました
今回購入したのは「Fiio KA1」という「Amazon」でも、同一価格帯の中でも「レビュー」の多い製品です。

この「Fiio」なるメーカーはこうした「DAC」の他にも「オーディオアンプ」なども製造している「ネット通販サイト」ではなかなか知られたブランドのようです。
接続端子が「USB Type-C」の型番「TC」と「Lightning」用がありますが、個人使用している、Android端末「SHARP AQUOS sense4」がメインの「音楽リスニング環境」なので型番「TC」を購入しました。

↑製品内容は「本体」+「PC」接続用の「USB Type-C→USB A変換コネクタ」+「取説」といういたってシンプル。
購入前の注意点「OTG規格」に対応している端末しか使用できない
この「USB-DAC」は「スマートフォン」の「給電用USB端子」に挿して「音声再生に対応している機種」しか使用できません。
「Android端末」では基本的に「イヤホンジャック」から「音声を聴く」仕様になっていますので、端末自体が「OTG」という「規格」である事が「必須」になります。
「SHARP AQUOS sense4」では「OTG規格」であるので「問題」ないのですが、自分の「スマートフォン」が「OTG規格」であるかの「確認」をする方法として「USB OTGチェッカー」というアプリを利用すればかんたんに確認する事ができます。
↓確認方法はいたってシンプル。
アプリをインストールして「立ち上げる」だけ。

↑「上記画像」のように「大きなチェック」が表示されれば「使用可能」な端末という事です。
「イヤホン」「ヘッドホン」はできるだけ「高音質」のもので試してみる
もちろん「ダイソー」や「キャンドゥ」などの「プチプラガジェット」イヤホンでも「それなりに音質は向上」しますが、「検証」時の「イコライザ調整」など「細かい設定」には「できるだけ高音質な製品」で行うのがおすすめです。
↓手持ちのイヤホンの中で一番「高音質」なもので「検証」しました。

「音楽再生アプリ」もできれば「細かい設定」ができるものがおすすめ
せっかく「良い音」を目指すのなら「音楽再生アプリ」もできるのなら「こだわりたい」ところ。
個人的に気に入って利用しているのが、音響メーカー「ONKYO」が提供している「HFPlayer」(経営破綻してしまったので今後が心配ではありますが・・・)。
↑基本的に「有料アプリ」ではありますが「無料プラン」でも「イコライザ機能」「歌詞表示」などけっこう利用可能です。

この「HFPlayer」をインストールした端末に「USB-DAC」を接続しただけで「以下」のように「自動的にアプリを認識・設定可能な状態」になります。


「検証」して気付いた点として「音割れが軽減」「音量を上げたときのひずみが気にならなくなった」「演奏とボーカルが分離されている」「ベースラインがはっきり聴こえる」などけっこう「改善」されている印象があります。
もっとも「ハイレゾ音源」なら問題ないのかも知れませんが、「CDからMP3化」した音源の場合、変換元の「音楽CD」自体が「デジタルリマスター」されているかいないかで「音質の改善度」の「差」がけっこうハッキリと気になる楽曲もあります。
意外な「誤算?」
「音質が改善」されたのは良いのですが、ここで「予想していなかった」状態が・・・。
イヤホン自体の「電話着信通話機能が無効」になってしまう上、「ボリューム調整も無効」になり、「電話」を使うには「一度DACを取り外す」必要がある、「音量調節は端末のボタン操作のみ」になってしまいます。
このあたり、「USB-DAC」を使用する時間を調整する、シーンによって他のイヤホンと使い分けるなど「工夫」が必要かも知れません。
(関連動画)


