セガレの知恵袋

「ITライフハックマスター 」AI和泉(旧ぱわきち)が生活に役立つIT・通信・放送に関する情報をわかりやすく「情報共有」するブログです

「ITライフハックマスター」 AI和泉(旧ぱわきち)です。情報家電業界で40年以上の経験を持ち、消費生活アドバイザーやテレビ地デジ化推進業務なども行ってきました。この時代を生きる人に役立つIT・通信・放送に関する情報をわかりやすくお届けします。私の目標は、新時代のインフラやデバイス、ガジェットの仕組みや最新話題を「情報共有」してもらうことです。

MP3

【情報共有】音声ファイル形式「MP3、AAC、M4A、FLAC」それぞれについての違い、歴史、および現在の使用事例


【情報共有】音声ファイル形式「MP3、AAC、M4A、FLAC」それぞれについての違い、歴史、および現在の使用事例

20250122-mp3-000

PCやスマートフォン、携帯音楽プレイヤーで使用されている音声ファイルには、MP3、AAC、M4A、FLACなどの形式がありますが、それぞれについての違い、歴史、および現在の使用事例をまとめてみました。



もっともスマートフォンにイヤホンで聴く限りその違いがわからないという声も多いようですが・・・

MP3 (MPEG Audio Layer 3)

圧縮形式: 非可逆圧縮(データの一部を失う)。
ビットレート: 通常32kbpsから320kbpsまで。
音質: 高ビットレートでは良好だが、低ビットレートでは音質劣化が目立つ。

(歴史)
:
開発: 1980年代後半から1990年代初頭にかけて、Fraunhofer IISと他の組織により開発。
普及: 1990年代末から2000年代初頭にかけて、インターネット上の音楽ファイル共有やポータブルデバイス(例えばiPod)の普及と共に広く使われるようになった。

「現在の使用事例」:

音楽CDからデジラル音源として変換する際に多く利用されている、一般的な音楽ファイル形式。

ポータブルオーディオプレイヤー(特に旧型のデバイス)を始め、多くのユーザーがまだMP3を使用しているようです。

Amazonを始めとした楽曲のダウンロード販売にもこの形式ファイルが利用されています。




AAC (Advanced Audio Coding)

圧縮形式: 非可逆圧縮だが、MP3より効率的
ビットレート: 一般的に64kbpsから320kbps。
音質: MP3と同等のビットレートでより高い音質を提供。

(歴史):

開発: MPEG-2規格の一部として1997年に標準化され、後にMPEG-4(MP4)に組み込まれた。
普及: AppleiTunesiPodで採用されたことで広まった。

「現在の使用事例」
:
ストリーミングサービス=>: Apple MusicSpotifyがAACを使用。
ビデオファイル: MP4コンテナ内の音声トラックとしてよく使われる。
モバイルデバイス: iPhoneiPadなどApple製品でのデフォルト音声形式。

M4A (MPEG-4 Audio)

圧縮形式: AACを基盤にした非可逆圧縮
ビットレート: 同様に64kbpsから320kbpsが一般的。
形式: M4Aはファイル形式で、AACはその中のコーデックの一つ

(歴史)
:
開発: M4AはMPEG-4規格の一部として進化し、AACコーデックと共に使用される
普及: radikoらじるらじる、Podcastなどネットラジオの音声ファイルのやり取りに多く使用されています。

「現在の使用事例」

個人音楽ライブラリ: 特にAppleエコシステム内のユーザー間でのやり取りにも多く利用されてもいるようです。

また、携帯型ボイスレコーダーの音声ファイルとしても使用されているケースもあるようです。




FLAC (Free Lossless Audio Codec)

圧縮形式: 可逆圧縮(データの損失なし)。
ビットレート: オリジナルのビットレートを保持しつつサイズを縮小。
音質: オリジナルの音質を完全に保持。

(歴史)

開発: 2001年にXiph.Org Foundationによって公開。
普及: 高音質を求めるオーディオファイルや音楽愛好家に支持。

「現在の使用事例」
:
高音質音楽ストリーミング: TidalQobuzなどの高解像度ストリーミングサービス
オーディオファイル: 音楽制作や保存に使用。
バックアップ: 無劣化で音楽を保存したい場合。



もっともスマートフォンにイヤホンで聴く限りその違いがわからないという声も多いようですが・・・。



家電・AV機器ランキング にほんブログ村 PC家電ブログ 家電・AV機器の豆知識へにほんブログ村

【情報共有】音楽CDから、WAV、FLAC、MP3へ変換した場合のデータ圧縮比率


【情報共有】音楽CDから、WAV、FLAC、MP3へ変換した場合のデータ圧縮比率

20240415-cd-000

音楽CDから、WAV、FLAC、MP3(320kbps、256kbps、192kbps、128kbps、)へ変換した場合のデータ圧縮比率とその特徴、メリット、デメリット等をまとめてみました。

あくまでもデータの大きさになりますので快適に聴けるのかは再生環境にもよるでしょう

【音楽CDから各種形式への圧縮率目安】


形式:WAV
圧縮率の目安=1:1
音質=CDと同等、最高音質
メリット=CD音質そのままで劣化なし
デメリット=ファイルサイズが非常に大きい
特徴=音楽CDからのリッピングに最適

形式:FLAC(可逆圧縮)
圧縮率の目安=約50%圧縮
音質=ほぼ、CD音質に近い
メリット=可逆圧縮で音質劣化がほぼない
デメリット=WAVよりファイルサイズが小さい
特徴=高音質を求める場合におすすめ(モバイル・デスクトップオーディオに最適)

形式:MP3-320kbps(非可逆圧縮)
圧縮率の目安=約75%
音質=高音質
メリット=ファイルサイズと音質のバランスが良い
デメリット=音質劣化が多少ある
特徴=一般的な音楽配信サービスでよく利用されるサイズ

形式:MP3-256kbps(非可逆圧縮)
圧縮率の目安=約83%
音質=中音質(初期のIPod,iTunes,AmazonMusicの楽曲ダウンロードで採用)
メリット=ファイルサイズがさらに小さくなる
デメリット=音質劣化がやや大きくなる
特徴=容量を抑えつつある程度の音質を保ちたい場合

形式:MP3-192kbps(非可逆圧縮)
圧縮率の目安=約91%
音質=やや低い音質
メリット=ファイルサイズがかなり小さくなる
デメリット=音質劣化が顕著になる(オーディオブック、ネットラジオ、通話録音など音楽以外の音声ファイルで多用)
特徴=容量を抑えつつある程度の音質を保ちたい場合

形式:MP3-128kbps(非可逆圧縮)
圧縮率の目安=約95%
音質=低音質
メリット=ファイルサイズが非常に小さくなる
デメリット=音質劣化がかなり大きくなる
特徴=容量を最優先する場合(ネット上で無料で入手できるMP3ファイルに多い)

(注記)

上記はあくまで目安であり、実際の圧縮率はエンコーダーの設定や音源の種類によって多少異なります。

ビットレートとは、1秒間に再生する音声データ量を表す単位です。

ビットレートが高いほど音質が良くなり、ファイルサイズも大きくなります。

可逆圧縮と非可逆圧縮: 可逆圧縮は、圧縮後に元の音質に戻せる方式です。

非可逆圧縮は、圧縮後に元の音質に戻せない方式です。

MP3は非可逆圧縮なので、圧縮率が高くなるほど音質劣化が大きくなります。

音楽CDの音質をそのまま保ちたい場合はWAV、CD音質に近い音質でファイルサイズを抑えたい場合はFLAC、ある程度の音質とファイルサイズのバランスを取りたい場合はMP3 320kbpsがおすすめです。

用途や好みに合わせて最適な形式を選択した方がよいでしょう。

(参考記事)




家電・AV機器ランキング にほんブログ村 PC家電ブログ 家電・AV機器の豆知識へにほんブログ村

【検証】独立系インターネット放送局でのみ公開されている「オーディオファイル」を端末に保存してラジオ感覚で聴く方法


【検証】独立系インターネット放送局でのみ公開されている「オーディオファイル」を端末に保存してラジオ感覚で聴く方法

20240130-mp3-000

「独立系インターネット放送局」とは、Podcastなどとほぼ同時期に複数発生した、独自にサーバーを立ち上げたり、一部のレンタルサーバーに、音声ファイルをアップロードして、独自サイトで配布する形式のネットラジオ配信などを指します。

本来は「オンライン上で聴く」タイプのコンテンツになりますが、個人的に、スマートフォンに保存して「オフライン再生」を楽しんでいる方法を紹介します。

MP3、M4A形式ファイルであれば、ほとんどの音楽プレイヤーアプリで再生可能です

「検証」に用いた環境は、Windows10PCで音声ファイルを取込み、iCloud経由iPhoneに転送して「オフライン再生」させるという環境です。

ただし、この手法は、提供されている音声ファイルの形式が、汎用の「MP3」「M4A」である事、スマートフォン側にこのファイルに対応したアプリが必要になります。

今回は、個人的に愛聴させていただいている、経済アナリストさんの「インターネット放送局」を自前のiPhoneに取り込む方法を紹介します。




20240130-mp3-001

このサイトでは、同内容の「音声ファイル」と「YouTube動画のリンク」が掲載されている形式がとられていますが、音声ファイルのみをPCに保存したい場合は、「こちらからダウンロード」をクリックします。

20240130-mp3-002

すると以下の画面に切り替わりますので「・・・(縦向き)」をクリックし、「ダウンロード」に進みます。

20240130-mp3-003

任意のフォルダ(画面ではビデオフォルダに)に保存します。

このサイトでは、MP3形式ファイルで配布されます。


20240130-mp3-004

次に、ダウンロードしたMP3ファイルを、PCの「動画フォルダ」から「iCloudフォルダ」に移動します。
20240130-mp3-005
20240130-mp3-006

同期された、iPhoneの「iCloud」から、端末にダウンロードします。

20240130-mp3-007

個人的には、ネットラジオアプリ「らくらじ2」に転送して聴く方法が、操作法や音声含め「使い勝手」に相性が良く、気に入っています。

20240130-mp3-008



らくらじ2
らくらじ2
開発元:radiko Co.,Ltd.
無料
posted withアプリーチ




家電・AV機器ランキング にほんブログ村 PC家電ブログ 家電・AV機器の豆知識へにほんブログ村

【検証】「Spotify」配信楽曲を320kbpsの高音質MP3ファイルでバックアップ保存する方法-オーディオキャプチャ


【検証】「Spotify」配信楽曲を320kbpsの高音質MP3ファイルでバックアップ保存する方法-オーディオキャプチャ

20241006-ocam-000

現在、音楽を聴く手段して「Spotify」「AppleMusic」などの「サブスク配信」がメインではあるのですが、以前には配信されていた楽曲が「アーチスト側の都合」「楽曲の権利の問題」などの理由で、聴けなくなってしまうケースも少なくありません。



以前から、こうした楽曲をあらかじめ「MP3ファイル」として保存しておく動きもあり、「バックアップツール」も複数存在していたのですが、現在では「著作権」の関係からか全滅状態です。



そんな中、唯一「デスクトップキャプチャ」という手法を駆使して、形式上「320kbpsの高音質MP3ファイル」として保存できる事が確認できましたので、その手順を「紹介」します。

PC内で再生されている音声そのままを録音するので「通知機能」などオフにしておかないと余分な音が入るので注意

この手法を用いるのに必要なのは、WindowsPC(私の環境はWindows10)と「oCam(オーカム)」というフリーソフト。


「oCam(オーカム)日本語対応版」は日本国内では「ベクター」のサイトからダウンロードできます。

このソフト自体、動画キャプチャとして、NetflixTVerなどの「配信動画のバックアップ」に定評あるソフトなのですが「設定変更」により、「オーディオキャプチャ」機能を使い「MP3ファイル」化する事ができます。

20240107-ocam-003

「oCam」を立ち上げ、「オーディオの録画」タブ→「コーデック」→「オーディオコーデック」と進みます。

20240107-ocam-004

「オーディオコーデック設定」「MP3」、ビットレート「320kbps(デフォルトは192kbps)」サンプルレート「44100Hz」MP3上の最高音質に設定できます。

20240107-ocam-001

↑配信動画をMP3として保存するには「オーディオの録画」タブに移ります。

配信音源(画像はSpotjfy)を再生し、左側の赤い「録音ボタン」をクリックします。

20240107-ocam-006

配信楽曲の「開始、停止」を細かく設定する必要があります。

これがなかなか面倒ではありますが・・・。

20240107-ocam-005

20240107-ocam-007

取り込んだ「MP3ファイル」は、PC内の「PC/ビデオ」フォルダ内に「サウンド_日時」形式の名称で保存されます。

「右クリック」「名前の変更(M)」で任意のファイル名に変える事ができます。

20240107-ocam-009


このファイル一般的なMP3ファイルになりますので、さまざまなツールを使ってファイルの編集が可能です。



↑「アルバムアート」「アーチスト名、アルバム名などのタグ付け」情報の編集は「MusicBee」を愛用しています。

プレイリスト作成など、音量が異なる場合は「MP3Gain」が便利です。

↓気になる点は、「oCam」を終了する際、ブラウザが強制的に立ち上がり以下のような画面が表示され焦りますが、ブラウザを閉じれば済むだけのようです。

20240107-ocam-008

肝心な「音質」なのですが、正直感じ方は「人それぞれ」と言ったところ。

あくまでも元がCDではなく、「ネットを介したストリーミング配信音源をPC上でそのまま再生したものを録音しただけ」に過ぎませんので「元音源の音質」「再生するPCのスペック」により差がでるのは致し方ないところです。

「再生」に関してはアプリのイコライザなど細かい設定を施す事で改善が見込める場合もありそうです。

また、PC上の音声をそのまま録音する仕組みですので、アプリの通知音、操作音など含めて一緒に保存されてしまいますので、あらかじめそうした設定をオフにしておくなど準備は必要でしょう。


家電・AV機器ランキング にほんブログ村 PC家電ブログ 家電・AV機器の豆知識へにほんブログ村

【情報共有】音楽CDなど物理的ディスクをデジタル化する利点


【情報共有】音楽CDなど物理的ディスクをデジタル化する利点

20231007-cd-000

音楽CDは、1枚1枚は確かに薄いのでかつてのカセットテープやに比べれば収納力抜群なのですが、ちりも積もればの言葉通り、数がまとまれば「部屋の一角を占領」してしまいます。

またデジタル媒体とは言え「物理的メディア」を扱うので「傷や汚れによる劣化」も避けられません。

個人的な話にはなりますが、こうしたディスクの管理がかなりずさんで、けっこうな枚数が残念な事になってしまった経験が多数あります。

ケースを開けたらジャケットと違うディスクというのもよくある話しですよね

かつて、やってしまった事として、使用したディスクを別のケースに収納してしまって、ケースを空けたらジャケットと異なるディスクが入っていて、元ディスクがどこにあるかわからない、という事を何度も繰り返しては結果せっかく購入したディスクを無駄にしてしまった事が何度かあったことも。

そもそも、ディスクを駄目にしてしたったらコンテンツ自体楽しめなくなる、という当たり前のような結果となり、また楽しみたくなった際、再度購入・レンタルしなければならない事も少なからずありました。



これらの欠点がをデジタルデータ化する事である程度克服できているように感じています。

音楽CDであれば、MP3形式化、管理する事が便利です。

↓個人的にはPCで音楽CDを「MP3」「FLAC」ファイルとして取り込んで、PC内でデスクトップオーディオとして環境を整えたり、スマートフォンに転送して、携帯オーディオをとして楽しんでいます。



この手法であれば、アプリや機器にもよりますが、「プレイリスト機能」を利用する事で、CDを入れ替えることなく、自分好みの順番で再生リストを作る事が可能ですが、これがとても便利です。

CD同等の音質で聴きたい場合には、「FLAC」という選択肢もあります。



またシステムによってはPCやスマートフォンの間でデータ同期ができるサービスもあり、自分が所持している複数のデバイスで同じリスニング環境で楽しめる事もできます。

デジタル化する利点ばかり述べましたが、物理的CDにはアナログならではの良さがあるのも事実でしょう。

ジャケット、ライナーノーツ、歌詞カード盤面の楽しみもありますし、物理的CDならではのボーナストラック、ポスターなどの特典があるのも、特定のアーチストのファンであれば見逃せないところでしょう。

このあたり「趣味の領域」になりますので、とやかく言うべきではない部分ではありますが・・・。




家電・AV機器ランキング にほんブログ村 PC家電ブログ 家電・AV機器の豆知識へにほんブログ村
スポンサーリンク
PVアクセスランキング にほんブログ村

応援ありがとうございます。
「AV機器」部門で上位キープ中です。




デジモノ・ガジェットランキング


パソコンランキング



にほんブログ村 PC家電ブログ 家電・AV機器の豆知識へ
にほんブログ村

プロフィール

ぱわきち

読者登録
LINE読者登録QRコード
記事検索
カテゴリー
スポンサーリンク