【情報共有】「停電時」でも通話できる「固定電話機」-ただし使えるのは「NTTメタル回線」のみ

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「燃料の高騰」などにより「節電」「計画停電」など話題に上がっていますが、家の「固定電話」が「停電」により使用できなくなった、という経験をされた方も多いと思われます。

現行の「コードレスホン」「留守電機能」「FAX」「ナンバーディスプレイ」など「電気的動作が必要」の「電話機」については、当然ですが「電話機自体が停電すると使用できなく」なります。

しかし、あまりアナウンスされていません「NTTメタル回線」に限り「一定の条件」が整えれば「停電時でも通話が可能」な電話機が存在します。

NTT貸与のいわゆる「黒電話」は物理的に「停電時」でも「通話可能」です、しかし「NTTメタル回線(アナログ)」にしか対応されていません

「NTTのメタル電話回線」
自体、宅内の「電話モジュラージャック」まで「建物内電気配線とは別系統」になりますので、構造上「停電」しても「対応された電話機」であれば「通話が可能」です。

つまり、「電気を使わない通話機能のみの電話機」もしくは、あらかじめ「停電時直通モード」になる「電話機」であれば「停電時でも通話が可能」なのですが、「ケータイ」「スマートフォン」が普及した現在では、かなり少数派で、イザ導入しようとしても「入手困難」なおそれもありそうです


では、どのような「電話機」が「現在流通」しているのか見てみましょう。

現在では、ほとんど見かける事のなくなった、NTTのいわゆる「黒電話」。


(NTT貸与の黒電話機)

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この「黒電話」であれば「停電時でも通話が可能」だったのですが、現在では「NTTからレンタル」されておらず、「アンティーク家具」扱い「入手」できない事もないのですが、「中古市場」で出回っている「電話機」自体「海外製」のものも多く「通話できるかできないか微妙」なところ。

あくまでも「コレクターズアイテム」「インテリア雑貨」類としてとらえるべき製品と言えるでしょう。


(電源を必要としない通話が確認されている電話機)


「黒電話」と同じ仕組み「電気」を必要としない「通話だけの最低限の機能の電話機」も販売されており、機種により「停電時通話が可能」と明記されている製品も存在します。

しかし「電気を使わない」からと言って必ずしも「停電時でも使える」のかと言うと「そうでもなく」、一部「海外仕様」の「電話機」では「通話困難」な場合もあるようです。

このあたり、購入前に「確認」しておく必要があるでしょう。


(停電時通話が確認されている電話機)


また、先の「3.11大震災」以降販売された「コードレスフォン」「FAX機能付き電話機」などの一部「電気を必要とする電話機」でも「停電時直通モード」を備えた機種もあるようですが、「種類も少なく」「割高な価格設定」になっているのも「致し方ない」ところかも知れません。

とは言うもののこうした「電話機」と言えども、使用している「電話回線」が「NTTメタル回線」にしか対応していなく、2022年現在に於いては「少数派」になっていて「古い情報」かも知れません。

なお同じ「NTT」名称の「ひかり電話」ケーブルテレビ網を使用した「ケーブルプラス」「J:COMPHONE」ではこうした「停電時対応の電話機」であっても、それぞれの電話網に接続するための「ホームゲートウェイ」「eMTA」「電力が必要」になりますので「停電時には通話ができません」。

↓また2024年には「NTT加入電話(メタル回線)終了」が発表されており、以降こうした「電話機」が機能するのかは現状「未定」との事です。




もっとも、現行の「メタル回線」では「災害時」など「回線のパンク」時の「改善の見込みは薄い」と思われますので、別途「何らかの連絡手段」を「用意」しておいた方が「現実的」かも知れません


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